●完成検査
記録簿、当社の保安基準に基づき、自動車検査員が検査を行います。
まずは「同一性の確認」
検査証と現車とが同一であるか、目視等により確認します。登録番号、車台番号、原動機型式など、検査証すべての項目をチェックします。
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■サイドスリップの検査 |
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タイヤの横滑り量を点検調整します。1m進んだときに何mm横滑りをしたか?を調べます。
0°±3°を合格基準としています。ハンドルが真直ぐな状態でこの基準値内に入るように調整していきます。
調整後、「0.2mm」と結果が出ました。合格です。 |
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■スピードメーターの誤差検査 |
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スピードメーター指針が、40km/hの時、実際何km/h出ているか検査しています。
アナログ式のスピードメーターの場合は、針の振れも点検します。
・アナログ式:±3km/h以下
・デジタル式:±2.5km/h以下
「39.9km/h」と結果が出ました。合格です。 |
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■制動力検査 |
★検査時の車両状態:空車状態+運転者1名(55kg)
・制動力の総和は、★の重量の50%以上で合格
・Rrは、★の後軸重の10以上で合格
・左右差は、★の軸重の8%以下で合格
(社内基準は6%以下)
・サイドブレーキは★の重量の20%以上で合格 |
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フロントブレーキの左右差、引きずり量の検査です。
車検証のフロント前軸重の制動力が出ていれば合格です。
Rrは後輪軸重の10%の制動力が出ていれば合格です。サイドブレーキは20% |
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引きずり量を検査しています。 |
制動力を検査しています。
左右差8%、4輪50% |
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■ヘッドライトの光軸と光度の点検 |
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ヘッドライトの光軸(光の向き)と光度(カンデラ)の点検です。 |
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測定器で測定しながら微調整を行います。 |
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調整中です。 |
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■排気ガス中のCOとHC濃度の検査 |
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型式によって異なりますが(E-、GF-)
E- CO:4.5%、HC:1200ppm 以下
GF- CO:1%、HC:300ppm 以下
で合格となります。
型式の頭に E-、GF-、GH-、UA-、CVA-等ありますが、年々排気ガスがクリーンになってきて、減税の対象となっています。 |
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■近接排気騒音検査 |
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エンジンの最高出力75%±3%の回転数を数秒間保持した後のアイドル回転数が安定するまでの騒音の最大を2回測定します。 |
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その他に定常走行騒音の測定等があります。
車両をリフトアップし、オイルや冷却水の漏れ、足回り、下回りのボルトやナットの締め付け等も目視やハンマー等を使って検査します。 |
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